年金をいつからもらうべきか?
繰上、繰下による金額の増減については、前回説明しました。
元気なときからもらって有効に使うか?、しばらくはまだ働けそうだから、もうちょっと待ってみる?、
繰上、繰下したときの損得はいつ入れ替わるの?、などの懸念や考え方は人それぞれでしょうし、これは時間が経ってみないとわからないものです。
しかしながら、考えるにあたってのヒントが欲しいと思う人も多いはず。
後編ではそのあたりの情報をまとめてみました。
繰上受給を選んだ人、例えば60歳から受給を開始した人は減額された金額ながら毎月安定した金額を受け取っています(税金等の差し引きはありますが)。
例えば、65歳から年額100万円もらえるはずだった人が、60歳で受け取れば年額76万円です。
しかし、5年間で380万円を受領することになります。
この380万円を24万円の減額分で割ると、15.83年です。
これは、15年と10ヶ月になります。80歳10ヶ月でようやく、65歳からの受給額が繰上受給者に追いつくことになります。
しかしこれはあくまでも支給額面でのこと。
実際の手取りベースで比べると、82歳2ヶ月あたりが実質的な損益分岐点となります。
逆に、65歳から年額100万円もらえるはずだった人が、70歳まで繰下をして受給を開始した例を考えてみます。
70歳からの受給額は年額142万円に増えています。
一方、65歳から受給開始していれば、既に500万円を受領していた計算になります。
そこでこの500万円を差額の42万円で割ります。11.9年です。
これは、70歳を起点とした約12年後、すなわち82歳前となります。
手取りベースを考えると84歳を過ぎた時点となります。
平均余命を考え、実にうまく設定されているなー、と感心してしまいます。
損益分岐点だけでは、なかなか判断が難しいですね。
それでは、これまでの先輩たちがどのようなタイミングで受給を開始しているのかの情報を調べてみました。
平均余命が長い女性の方が「繰上」が多いというのは意外でしたが、「繰下」を選ぶのは、生活にゆとりがある人の選択肢という経済的事情があるようです。